わたし自身のことではないんです。
わたしの知人のY子のことなんです。
ある意味、ストーカーだったんでしょうね。
気の強いY子が、弱々しく思えたのですから、相当なプレッシャーを感じていたのでしょう。
詳細はこうでした。
数日前に買ったモノを(わたしには何を買ったのか教えてくれませんでした。)身近な友人にお話したみたいです。
男に知られると恥ずかしいものなのかもしれません。
その買ったものというのは、身近な友人しか知らないはずらしいのです。
それを、Y子の会社の同僚の男性が、どうやら知っていたみたいなんです。
わたしは偶然だよと言いました。
なんせ、何を買ったのか知らなかったんですから。
でも、Y子は絶対に知られるわけないと言っています。
自信があるのでしょう。
それだけ特殊なものなのかもしれません。
その話はいったんそこで終わります。
そして、郵便受けに切手の貼ってある、スタンプの無い郵便物が入っていたらしいのです。
さすがにスタンプが押してない郵便物が届くのはおかしいと、わたしも思いました。
Y子もかなりビビッていました。
「だから言ったんです!絶対におかしいって。」
「俺もそんなに深刻な問題だと思わなかったからな。Y子の買ったものも知らなかったし。」
「そうよ、私の友達だけにしか言ってないんだから。でも、郵便物って普通、郵便局の印鑑が押してあるでしょ。切手にかぶさるように。そのしるしが無いってことは、直接郵便ポストに入れたのよ。私怖くって…。」
「たしかに不気味だな。知り合いに頼んでみるか?その手のことには詳しいから。でも、専門外もあるぞ。」
「うん、聞いていてくれる?」
「あぁ、わかったよ。ただ、悪質そうなら全部任せちゃうんだぞ!」
「お願い…。」
頼んだ結果、どうやら部屋を調べてみる必要があるということでした。
わたしのその知り合いは、わたしの知り合いのY子の部屋を調べることに抵抗があるようでした。
そして、紹介されたのが、盗聴器発見専門チームGOBでした。
ここの良いところは、料金が完全固定で、調べてもらったところの金額だけですみました。
交通費は払いましたけどね。
わたしの知り合いにも、盗聴器発見専門チームGOBは値引かないと言われていましたので、よけいに値引いてやろうと思っていました。
しかし、料金が明確すぎて割り引くところがありません。
仕事はしっかりやってくれたから、文句も言いませんでしたけどね。
まぁ、1個見つけたから別途料金がかかります。っていうところよりは安心だったかな。
Y子も2個見つけられて、相当ショックを受けていたようです。
それを聞いたわたしも、ビビりました。
その後、Y子の会社の同僚の男性は、会社を辞めていったようでした。