英会話ができない私が、英会話スクールに通おうか迷うほどに興味を持ち、聞き取れるようになるまで、あまり時間はかからなかった。
英語をしゃべりたいという気持ちとは別の欲求から英会話に興味を持ち、まったく別のアプローチから
英会話に取り組んだおかげで英語というものを理解できた感じがする。
英語だけを勉強していたのなら、学生時代と同じように理解もできなかっただろうと思う。
さらに、英会話スクールへ通うこともないので、自分の時間の中で英語の習得ができたのが、いちばんのメリットかもしれない。
不純な動機は強かった!
「最近、仕事で英語を使う機会が増えてきたんだよね。」
「そうなの?俺には英会話なんてまったく関係ないけどね。英会話スクールとか行ってたの?そのまえに英語しゃべれたの?」
「とりあえず、中学まではまじめに英語の授業を聞いていたから少しは役に立ってるよ。」
「しらなかった…。普段日本語しかしゃべってないから、てっきり日本語しかしゃべれないと思ってたよ。」
「し、失礼な…。ちゃんと通じてるかうかがわしいけど、一応理解しているつもりだよ。」
「そっか。俺は英語にかかわりがあるのは洋楽を聴いてるくらいなもんなのにな。おまえすごいなぁ。」
「そんなことないって。あんまりよく聞き取れてないこともあるけどね…(^^;)」
「仕事で使う英語なのに、そんなんでいいのかーーー!!?」
「たぶんね!」
こいつ、ずいぶんと言い切ったなぁ…
「でも、聞き取れないことに不安はあるんだよね。もし、大事な言葉を聞き逃してたら仕事に差支えがあると思うから。」
「だろ!そうだろ!やっぱりそうなんだよな…」(まともな考えを持ってて良かった)
「仕事をしながら英会話スクールのNOVAに通うのもやだし、どうしようかと少~し思ってたところなんだ。」
「英会話なら通信教育とかないのか?」
「あるんじゃない?」
「あるんじゃない?って自分のことだろ!」
…
…
「その言い方、なんかすでに英会話関連のものを見つけてるな?」
「ふっふっふ!わかっちゃった?」
「だからそんなに安心しきった顔で落ち着いて俺に話をしてるのか!」
「最速のリスニング対策法わずか12日間で英会話の達人っていうのを見つけちゃった。」
「なんだそれ?」
「英会話の上達を助けてくれる商材。ネットで探してたら見つけたんだよね。あとはこれを使って覚えるだけ…。むふっ。」
「あ~っ、おまえ、仕事で活用する気ないだろ!英会話をなんに使う気だ?」
「英会話は仕事でも使うよ。だから購入してみたんだぃ!他でも使うけど…」
「なんに使うんだ?」
「最近、金髪ネーちゃんもいいかな~って思ってきてて、…ふっふっふ。」
「少し怖いぞ。」
「そこで、キミに使ってもらって、英会話の成果のほどを聞かせて欲しいんだ。」
マジかこいつ…
「んなもん自分で使ってみろ!」
「だって、おまえ英語しゃべれないだろ。
だからいいんだよ。
まったく英語がわからない人がどこまでできるかがわかれば、この商材の価値がわかるだろ!」
「た、たしかに。」…納得してしまった。
「英会話スクールへ行くのはヤだけど、英語をしゃべれるようになれば金髪ネーちゃんとは仲良くなれるだろ!」
俺もそれには少し興味があるが…
「近い将来、国際交流が普通になってくる時代がやってくる。
その時のためにも、金髪ネーちゃんのためにも英会話はできて損はないぞ!」
さ、さらに説得力がある…
「というわけで使ってみてね!」
「仕方ない、利用してみよう!」(やる気満々!)
「しっかりやってくれたまえ!金髪ネーちゃんのためにも!」
…このやろう…。
「まぁ、やってみるか。」
「よ~!、仕事が忙しくてなぁ、連絡できなくてゴメン。で、英会話のほうはあれからどうよ?」
「いきなりそれかい!!でも、どうかな?普段から直接英語を聞いてるわけじゃないから、今現在で英語がわかるようになってるかなんてわからないかもよ?」
「それじゃ意味ないんだよ!金髪ネーちゃんがぁ…」
「なら、今夜あたりのみに行くか?すぐわかるかもしれないぞ!」
「いいねぇ、でもおごらないからな!」
「いや。英会話の成果が出てたらおごってもらうぞ!!」
…
結局のところ、英語の勉強が苦手だった私は単語すら覚えていないまま
最速のリスニング対策法わずか12日間で英会話の達人
を利用したのだった。
もちろん、英会話スクールへ行くよりマシだったが…。
しかし、驚いたことに、飲みに行ったフィリピンクラブで、英語をしゃべっているフィリピーナの英語を間違いなく聞き取ることができていたのだ。
もちろん意味などわからない。でも、発音はしっかりと聞き取ることができたのには自分でも驚きだった。
単語さえ覚えれば、片言の英語を話せるんじゃないかって思ったほどだ。
だから、真剣に英会話を覚えようとしている人にとっては、かなりおすすめできる商材だと思う。
自分の時間を英会話スクールにとられるよりもいいんじゃないかと思われる。
私の友達くらい中学レベルの英語の知識があれば、英語を聞き取り、しゃべることなど苦も無いように感じられる。
さらに、私自身も英語を聞き取れたことによって、英語をしゃべってみたいという気持ちにさせられた。
たしかに英語がしゃべれたら、世界の見方が変わるまではいかなくても、確実に行動する範囲は広がっていくと思う。
それでも英会話スクールには通いたくないが…。
「しかたない、半分だけ出してやる。」
「しかたない。半分で我慢してやる!」
「あたりまえだよ!単語を覚えてないって理由で英語をしゃべれないんだからな!
まぁ、まったくしゃべれなかったのに、英語を聞き取れるくらいにはなったんだから、上達してたんだろ。ってことで半分な!」
「くそっ!こんどまでに単語も覚えて英語をしゃべれるようになっておくから、その時はおごってもらうぞ!」
「次はないよ~ん。俺もあの教材を利用して少しでも英会話に磨きをかけなければ。金髪ネーちゃーん!」