衝撃的なLinuxとの出会い

そもそも、なんでLinuxなんて使ってたんだ? オイラはWindowsで、ほぼ満足しているのに。

そう言えば話したことなかったね。 ちょうどいい機会だから少し話すことにしようか。

そうだそうだ。 いきなりLinuxを押し付けられた感じがしてならんぞ。

そういう訳じゃないんだけどね。

オイラが聞くんだから、わかりやすく話してくれよ。 じゃないと聞かないからな。

(コノヤロー、自分勝手だな)そうだね。 このサイトの閲覧者にもわかりやすく話すことにするよ。

そう、バカでもわかりやすくな。

そうだね。 君も聞いてるからね。 もちろんできるだけ超わかりやすく話すことにするよ。

あ、いまオイラに向かってバカはお前だ!って思っただろ?

そんな事ないよ。 じゃあ話を続けるよ。覚悟はいい?

なに…?

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UNIXとの出会い

ぼくは学生の頃にPC-9801を購入して、ずっとDOS/Vを使っていたんだ。 その頃はまだDOSというOSで、これはUNIXを手本にしたOSだったんだ。
とても良く出来たOSで安定していたし、かなりいいものだと思ったよ。 まだまだグラフィカルなデザインじゃなく、それこそテキストを打ち込んでプログラムを走らせる事の延長上のようなOSだったけどね。

専門学校に入って、そこではUNIXを使うようになったんだ。 きっとサーバーをUNIXで構築して、その時はまだ他のOSとのやり取りをすることが面倒だったんだろうね。 システム自体はUNIXという安定したオペレーティング・システムだったので、たくさんの学生が同じプログラムをサーバーを介して扱うのに調度良かったんだと思うんだ。 Windows95が出始めた頃だからね。 Windowsシステムが真新しかった頃に、すでにUNIXではマルチウィンドウで並列処理を普通にできていたんだ。 Windowsのなんちゃって並列処理じゃなくて、完全なマルチタスクだよ。 その時点でOSとしての出来はWindowsはUNIXに遠く及ばなかったんだ。

Windowsってそんなにしょぼかったのか? それより、そんな前からパソコン使ってたのか。 オタッキーだな。

まだまだ続くけどいいかい?
それまでOSっていうのはパソコンのことだと思っていたんだけど、UNIXに触れてからようやく理解したんだよ。 パソコンっていうのはOSで動いているってね。 このへんは特に考える必要はないんだけど、この考えが今に至ってLinuxを使っていることに繋がるんだ。
UNIXはマルチタスクでも、とても安定していたんだ。 そもそもテキストでのパソコン操作だからパソコン自体に負荷はかからない。 もし万が一、ウィンドウがフリーズしても、UNIXはウィンドウ単体を停止することができるから、他のプログラムに影響を与えることなくフリーズを回避できるシステムを持っているんだよ。 これがなんちゃってマルチタスクのWindowsだったら、ウィンドウがフリーズした時点でOSもフリーズしてるからね。 強制リセットしかなかったんだ。
これが続くとOSの不調を引き出すことになるから、本来強制リセットはしてはいけないんだけどね。
20年以上前に、すでに完全なマルチタスクという安定したOSがあることに驚いたんだよ。

UNIXってすごいんだな。
初めに使っていたDOSもUNIXを手本にしていたんだろ? WindowsはUNIXを手本にしなかったのか?

していたよ。 Windowsのウィンドウは、UNIXのウィンドウシステムからパクってるんだから。 ただ、当時のマイクロソフトの技術では、マルチタスクを安定したOSとして発売することは出来なかったんだよね。 それでも世間に対してプレゼンがとても好評で、パソコンを知らない世代が使い出したんだ。 おかげで不安定で不完全なWindows95がバカ売れしたんだよ。

卒業したらUNIXを触る機会は無くなるわけなんだけど、Windowsの不安定さが嫌でいろいろ調べていたんだ。 そこで見つけたのがDebianだったんだ。

ようやくLinuxが出てきたな。

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Linuxを調べること

Debianを見つけた頃、もうひとつ当時はRedHat Linuxというのがあったんだ。 あとは有料のLinuxでTurboLinuxってやつがあったけど、もともと無料のLinuxにサポートを付けて有料にしたLinuxだ。
さすがにこれは無料のものを有料で売ってる感があって普及しなかったけどね。

LinuxってもともとUNIXのクローンなんだろ。

平たく言えばそうだね。 でもUNIXの直系にはBSDっていうのがあるんだよ。 UNIXでもBSDとLinuxに分かれて、BSDはUNIXライクなOS路線をひた走り、LinuxはUNIXの考えを模倣しつつ独自路線を突っ走る事になるんだけどね。 特にDebianはボランティアが中心となって、完全に無料のOSという理念のもとに開発されているんだ。 それは今でもブレてないからね。
そしてDebianを元にして、数多くのディストリビューションが発生しているんだ。 Linuxと一言で言っても、100種類以上のディストリビューションがあるんじゃないかな。 なんせ開発は世界規模の個人レベルだからね。
もしかしたらUNIXの完全クローンなんてLinuxも存在してる可能性もあるくらいだよ。

Linuxってすごいんだな。

まぁ、すごいのはLinuxのディストリビューションを開発している人達だよね。 パソコンはOSで動いているって言っただろ。 いろんなOSがあっても、出来ることにそれほど違いは無いんだよ。 ほぼほぼ同じことが出来ると思っていいんだ。 Linuxを調べれば調べるほど、ディストリビューションによって性格が変わるんだよね。 Debianという元祖的ディストリビューションは超安定しているOSだし、Debian発生のubuntuは安定よりも最新機能の搭載を目指しているしね。
他にも不要な機能をそぎ落として軽量ディストリビューションを謳っているものも、数多く存在するんだ。 20年以上前のパソコンでも軽快に動くディストリビューションもあるからね。 Windowsじゃ、3年も前のものじゃ動きに不安を覚える事もあるんじゃないかな。
出来ることはほぼほぼ同じなんだけどね。

さっきから聞いてると、OSが違っても同じことは出来るっていうじゃないか。 なら、OSなんて何でもいいんじゃないのか?

そうだよ。何でもいいからLinuxを使ってるんだ。

普通、使ってる人が多いWindowsになるんじゃないか?

そう、普通ならね。 Windowsが普通に安定してくれているならWindowsを使っているよ。
Windowsがバックグラウンドでわけのわからないプログラムが動いていなければWindowsを使っているよ。
Windowsが勝手にアップデートを強制インストールしなければWindowsを使っているよ。
Windowsが無料ならWindowsを使っているよ。

要するにWindowsは不満だらけなんだよね。 UNIXと出会わなければWindowsしか知らなかった。 Windowsしか知らなければ不満を持つこともなかったんだよ。 そしてUNIXが強烈過ぎたんだよね。
だから無償で使えるLinuxへ辿り着いたわけなんだけど、Debianもubuntuも使い込んでいるけど特に不満はないよ。 Windowsでも出来ることはLinuxでもできるしね。 雄なじことが出来るなら、安定している方が良い。

お前がLinuxを使っているのはそこから来ているのか。

そうだよ。 すべては安定しているかしていないかなんだよ。 だって、パソコンは安定していなければ安心してプログラムを走らせられないじゃない? ぼくは元プログラマーだよ。

そうなの? 今はCGやってんじゃん。

フッフッフ。 CGやっててもWindowsに比べて恩恵を受けていることもあるよ。 例えばOSの軽快さからくるソフトウェアの軽さっていうのかな。 同じソフトウェアを動かしても、体感的にかなり軽いんだ。 特に、ぼくが今使っている3DCGを扱うソフトウェアなんかだよ。 性能は同じでも20%くらい体感速度は早いからね。

オイラ、Windowsでも良かった気がする……。

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